嘘から出た真を体現した、ネットの虚空から強烈な存在感を放つ高校生バンド。普段は私立彁楽高校に通う学生で、みんな部活動の一環で結成したそうだ。その顔ぶれは重音テト、渡瀬慎也、榎本康介、仁川巌の四人。彼らの鳴らす音は、どこか90年代後半の殺伐とした感じを彷彿とさせる。この言葉に聞き覚えがある少年少女は、すぐに彼らの鳴らす鋭角サウンドへ引き摺り込まれることだろう。その説明を表した鋭角的90sオルタナリバイバルとはいえど、渡瀬の創る曲と榎本の描く歌詞は鋭さの中に唯一無二の世界を繰り広げる。今後の発展に期待したい、未来を担う若きロックバンドである。

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